1992年にTV番組の企画をきっかけに本格的に絵を描き始めたジミー大西。同時期に、憧れの芸術家・岡本太郎氏から「四角い枠を気にせず、キャンバスからハミ出しちゃえばいいんだ」という言葉をもらい、本気で画家を志します。
画家・ジミー大西がはじめにとった行動は、お笑い芸人を辞めてスペインへ移住することでした。スペインに住んでからのジミーの創作スタイルはそれまでと大きく変化し、その変化は実際に描いた作品からも見ることができます。
その後も世界各地を放浪し、様々な街やそこで出会った人・物・動物などに影響を受けた多彩な作品を残してきたジミーは、2022年から2023年にかけて開催した画業30年記念の個展「POP OUT」でも国内10都市を巡りながら、作品を描きました。
「その場所に、じぶんがずっーと住んでるつもりになって、絵を描くんです。」
本展では、それぞれの場所でジミーが経験したエピソードや心境を作品とともに紹介し、画家・ジミー大西の思考や創作のメカニズムに迫ります。
また、開催場所となる地域にジミーが訪れ、そこに実際に住み、地域の人たちと関わりながら、その場所を自分自身の故郷「ホームタウン」として新作を描きます。
前回の全国巡回展では回ることができなかった、国内の複数地域で開催する本展「ホームタウン」で、画家・ジミー大西の作品は、また新たな変化をし続けていきます。